ツインリンクもてぎで開催された「スーパーカブオーナーズパレード」に参加した後、
「ホンダコレクションホール」に寄ってみました。
入口を入って、ロビーへ進むと、
S500などの名車と共に、スーパーカブの初代モデル、C100がお出迎えしてくれます。
現在大人気のC125もこのデザインをモチーフに開発されているんですよね。
まずは、1階右手のブースへ進みます。
自転車に取り付けるタイプの「白いタンクと赤いエンジン」のカブが大きく描かれたパネルには、
「ホンダの原点へ」のコピーがあります。
「夢と挑戦の軌跡」の展示スペースだそうです。
ホンダ第一号試作エンジン
自転車用補助エンジンで、社内ではその形状から「煙突エンジン」と呼ばれていたそうです。
タンクの形も微笑ましいです。
ドリームD型
ホンダ初の本格的モーターサイクル完成車、夢を託してドリームと命名したそうです。
書籍や雑誌などで写真はよくみかけますが、現物を観るのは初めてです。
日本初、マン島TTレースに参戦したRC142。
125㏄2気筒のDOHCのエンジン搭載。
当時アメリカで大ヒットしたスーパーカブの輸出モデルCA100。
「すばらしき人ホンダに乗る」のコピーと、今までのオートバイのイメージを大きく変えたポップなイラストが有名ですよね。
この辺の経緯については、以前読んだ「スーパーカブはなぜ売れる」に詳しく書かれてました。
ホンダSPORTS360
四輪進出を目指して開発した軽スポーツカー。ただ軽自動車だと海外進出が難しいという理由で残念ながら市販はされなかったそうです。
他にもCVCCエンジンなどホンダの軌跡に欠かせない興味深い展示が多数展示されてました。
先程のC100が展示されていたロビーを見下ろしながら階段を上ります。
2階は市販車のフロアーで二輪と四輪に分かれてます。
まずは、二輪ブース。
やはりここでも、入口、センターにスーパーカブが展示されてます。
さすがです!
そのちょっと奥に、
ありました!
先ほど1階のパネルにイラストに描かれていた「白いタンクに赤いエンジン」
スーパーカブのご先祖様「カブ号F型」の実物です。この大ヒットがスーパーカブへと繋がっていくんですよね♪
スーパーカブもいろんなタイプが出て、
モンキー、ゴリラ、ダックスなどのカブ系横型エンジンの仲間が増えていきます。
そういえば、「ホンダスーパーカブ世界戦略の誕生と展開」という本では、カブの派生バージョンを図鑑のように整理してました。
今回改めて気になったのが、この「モトラー」
同じカブ系エンジンでも、ヘビー・デューティーのイメージを前面に押し出した武骨なデザインで、
CT110みたいに副変速機がついて、23度の登板力を誇ったそうです。
現物は意外とデカいです。
もちろん、カブ系以外にも、
歴代の名車がパネルとともにずらりと展示されていたり、
懐かしいスクランブラーや、その派生系。
今年50周年を迎えたCB750FOUR
東京モーターサイクルショーでもホンダブースで大きく取り上げていましたね。
世界発の量産4気筒のOHCエンジンで多気筒ビックバイク時代の到来という事で、
当時ライバル車との覇権争いとしてトライアンフのボンネビルやカワサキのマッハⅢなど、他社のバイクが展示されているのもメーカーとしての懐の深さを感じました。
自分は小さなバイクが好きなので、そちらを中心に観てしまいますが、
まだまだ、
他のCBシリーズやビックバイクも多数展示されてますよ。
同じフロアーの4輪市販車のブース、
こちらには魅力的な車が沢山です。
その中で特に気になった車だけピックアップすると、
まずは、ホンダ乗用車の原点「N360」
フロント横置きのコンパクトなエンジンとタイヤレイアウトで広い室内を実現し、
1967年の発売から軽の国内販売のトップを3年連続達成した、
この流れが今の”N”シリーズに引き継がれているんですね。
こちらも一世風靡した、独特なトールボーイスタイルの「シティ」です。
今ではカスタムでも人気のある希少ミニバイク「モトコンポ」が後ろに積めるんですよ。
インタークーラーターボがついたタイプもありましたよね。ブルドック!
ドアも屋根もない車「バモス」
ミリタリーというかRVというか、なんともユーモラスで魅力的です。
ちなみにフルオープンになる為、メーター、スイッチ類は防水だそうです。
先ほどの「モトラ」と同じ匂いを感じます。
いいなぁ!
シティみたいに「バモス」に「モトラ」積んだらどうだろう…と勝手にイメージを膨らませたり(笑)
厳しい排ガス規制をいち早くクリアーしたCVCCエンジン搭載の台形ハッチバックスタイルの「シビック」から
「ワンダーシビック」
これの白に乗ってました。
自分が以前所有していた車があると、嬉しくてテンションが上がります!
ちなみにシティにも乗ってましたが、トールボーイではなく低重心のタイプの2代目だったので、別物ですね。
さらに階段で最上階に上がると、「世界の頂点を目指そう」という事で、
レーシングマシンの階になります。
こちらも通路を挟んで二輪と四輪に分かれてます。
二輪レース車ブース
四輪レース車ブース
”挑戦する魂の具現化”を観せつけられているようで、どのマシンもカッコ良くて、圧倒されます。
最後は一階へ戻ってミュージアムショップを覗いてみました。
Tシャツやステッカー、キーホルダーなど、沢山のホンダグッズの中に、
当時のカタログを中心にスーパーカブの歴史を紹介した「スーパーカブの軌跡」も置いてありました。
この本でもう一回勉強しなくちゃですね(笑)
「ホンダ コレクションホール」
以前より気にはなっていたのですが、今回やっと来る事ができました。
分かりやすく区分けされた綺麗な展示スペース、その実車の迫力には圧倒されっぱなしでしたが、
大好きなスーパーカブシリーズや歴代の名車、個人的に懐かしい車両などを沢山観る事ができ、
とても楽しかったです。
バイク好き、車好き、ホンダ好き、の方は是非、是非!