林道・金谷元名線 カブツーリング・千葉

同一カラーのサンドベージュに塗られたジムニーが、何台も唸りを上げて通過していく。

激戦の勲章をボディに刻み込んだ車両の大きなロールを不安と共にやり過ごすと

いよいよ、カブプロでの林道初挑戦がスタートだ。


何しろ世界に誇る日本のスパーカブだ!

行けない道などある訳がないとビビりながら、

眩しいほど深い新緑に覆われた、既に大きく蛇行した道を登り始める。

木漏れ日が皮肉なほど輝く山道を

淵に重なった枯葉の山に注意しながら進む。

更に道幅は狭くなり、砂利は小心者を嘲るように、ズルズルと笑っている。

完全なダートに突入。

そして、突然、

いつ崖崩れが起きてもおかしくない、という事か・・・

大きな石、いや岩、そして木の枝が散乱している。

そんな道の上の障害物をかわしながらしばらく行くと

突然青空が広がり、高台へ

小休止。

再び、むき出しの岩肌に囲まれた、乾いた砂の道を進む。

分岐点。

左へ行くと悪路で有名な「竹岡林道」

少しだけ覗いてみると、

もはや別次元。

来た道を戻って

右の道、元の「金谷元名林道」を進む

実は過酷なのは上りよりも下りで

恐怖と危険が隣合わせにやってきて、とても写真など撮っている余裕がない。

ロー、セカンドのギヤチェンジとブレーキを駆使し、たまに両足で支えながら、

川底のように大きくえぐり取られた場所や、岩盤むき出しのヌメった場所を、

14インチの小さなタイヤのカブプロで下って行く。

ふっと気づくと

道は整備され、記念碑のある広い場所へ。

ここで終わりと思うのは希望的観測で、

「車両通行注意」の看板が、ハードな道がまだ続く事を表している。

再びダートの道を駆け抜けて、

いや、ズルズル降りて、

抜けた。

取りあえずノートラブルで走れた事に感謝。

そして、

緊張から解放された安堵感も束の間、

次の林道「保田見線」へと向かう。