HONDA GB350 試乗インプレ

2021年4月22日に発売されるやいなや
大人気を博している、
ホンダのGB350に試乗させて頂きました。

空冷4ストロークOHC348cc単気筒エンジンを載せた、
シンプルだけど存在感の際立つ、
このオートバイです。

単気筒といえばヤマハのSRが有名ですが、
残念ながら2021年の3月で生産終了になってしまいました。
そのSRとバトンタッチするかのようなタイミングでの登場です。

クラシカルな外観ですが、
さすが新発売のバイク、
最新の装備満載です。

まずは、ヘッドライト、ウインカー、テールランプの灯火系は当然の如く全てLED

ブレーキは前後ともにディスクブレーキ
ABSも標準装備されてます。
ホイールはレトロな雰囲気を壊さない、
シックなデザインのキャストホイールです。

そして、エンジン

空冷エンジンの象徴、横に張り出たフィンが、
ノスタルジー感を刺激する、
ビッグシングルです。

GBというとGB250クラブマンをイメージしたのですが、DOHC のビュンビュン回る高回転型のクラブマンとは違って、
こちらのGB350は、ロングストロークのゆったり型です。

エンジンをかけると、
期待を裏切らない、ドッ、ドッ、ドッ、という単気筒ならではのサウンドを奏でてくれます。
この音を伝えるためにマフラーも専用に調律されているそうです。

実際に走行して見ると、
アクセルの開閉とともに、
弾ける高音重厚な低音で、
まるでオートバイと対話しながら走っているような楽しさを感じさせてくれます。
しかも振動はきわめて少ないんですよ。

クラッチレーバーはとても軽くギアスコンスコン入って
実に気持ちよくアクセスできます。

自分は今まで何台かのバイクに乗ってきましたが、
気がつくと単気筒のエンジンしか乗ってませんでした。
小排気量のシンプルなモノで弄りたいという理由もあるのですが、SR エストレヤなどはドコドコした鼓動を感じながら走るのが楽しいという側面も大きいです。

しかし、自分が乗ってきた旧いオートバイは、振動がすごかったり、ギアが入りずらかったりと、いろいろと頑張らないといけないシーンがありました(笑)

例えば、旧いキャブ車のSRですが、
高速道走行中にナンバープレートやバックミラーのネジが緩んでしまったりとか(汗)
そんな振動と合わせて単気筒エンジンのサウンドを鼓動感だと思っていました。

なので、振動を抑制するためのバランサーを駆使した、
スムーズな走りのGB350は、
鼓動感というよりも、パルス感と言った方がぴったりくるように思います。
(もちろん正確な言葉の定義ではなく、あくまで自分の勝手なイメージでの話ですが)
自分が知っている単気筒のバイクとはいい意味別物ですね。

そんな素晴らしいバイクなのですが、
気になった点が2つほどありました。

1つ目は、足つきです。
このGB350はシート高が800㎜あります。
SR400790㎜なので数値的には、ちょっと高いレベルですが、
GB350は横に張り出したシート下のカバーの影響で、
かなり足つきが悪くなってます。

ちなみに左側のカバーの中にはバッテリーが入ってます。

エストレヤのシート高は735㎜でかなり低くいです。
レトロでおしゃれな外観だけでなく、
足つきの良さが女性やシニア世代の人気の要因の一つと思います。
GB350も、もう少しギュッとコンパクトでスリムで足つきが良かったら購買層も拡がるのになぁ、と思いました。

2つ目は、シーソー式のシフトチェンジペダル

通常シフトチェンジは爪先部分でペダルの先を踏んだり、押し上げたりして行うのですが、
このシーソー式ペダルはかかとでシフトアップができるというスグレモノです。
このペダルだとクツのつま先が汚れたり、傷んだりしないで済むんですね。

じゃ、何が問題かって?
このペダルどこかで見た事ありませんか?
そう、スーパーカブのチェンジペダルにそっくりなんです。
ところがスーパーカブのギヤチェンジはロータリー式と言って、ペダルの先をつま先で踏み込んでシフトアップしていきます。
つまり、形状は似ているのに操作方法が逆なんです。
ねっ、ちょっとカブ乗りとしては困りますよね(汗)
もちろん、カブに乗っていない人には関係のない話ですし、後ろのペダルを使わなくても、GB350のシーソペダルは普通のバイクと同じように前だけでチェンジできるのですが、個人的にちょっと気になったので…

とはいえ、
最新装備で、乗りやすく
振動が少ないのにパルス感が楽しめる、
クラシカルな外観が魅力的な、
GB350

値段もかなり低めに設定されていて、
大人気なのも頷けます。

このオートバイなら、
エンジンとの対話を楽しみながら、
何処へでもトコトコ出かけられそうです♪

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