スーパーカブでの信濃ツーリングの最後に
「世界遺産・富岡製糸場」に寄りました。
製糸場内には車やバイクを停められないので、近くにいくつかある駐車場を利用するのですが、
自分は市営の宮本駐車場に駐車しました。バイク無料です。
街中をトコトコ歩いて10分程で製糸場へ
やはり人で賑わっています。入場料1,000円を払って中へ入ります。
まずは正面の国宝「東置繭所」
右手でのガイダンス展示とDVD鑑賞で富岡製糸場の歴史や構造物の特徴などを学びます。
「東置繭所」には明治5年創業時に使っていたフランス式繰糸器の複元機による実演がみられました。
小さな鍋の中に入った蚕の繭から糸をクルクル引っ張りだしてくる様子や
最初の一本をどの様に見つけ出すのかとかを見せてくれます。
要は左下に置いてある小さなホウキみたいなので繭を引っ掻いて糸を数本だし
その後指でどんどん手繰っていくんですね。
外階段から2階に上がると乾燥させた繭の貯蔵スペースがみれます。
原料繭の乾燥技術が発達するまでは、生乾きの状態で貯蔵し、天気の良い日に窓を開けて、風を通し、乾燥を完成させていたそうです。
東置繭所と西置繭所の間にブリュナエンジンを復元したものが展示されてます。
ブリュナエンジンとは富岡製糸場の設立の際に導入された横型単気筒蒸気機関で
繰糸器(繭から糸を繰る機械)と揚返器(繰った糸を巻き返す器械)の枠を回転させる動力として使われていたモノのレプリカです。
横型単気筒というのがいいですね(笑)
国宝の「西置繭所」は保存修理中でした。
ヘルメット貸出料として200円払えば見学できますが今回は時間の関係でパスしました。
そして、こちらも国宝の「繰糸所」へ
ここは、繭から生糸を取る作業が行われていた場所です。
創業当初は先程実演をみたフランス式の繰糸器が300釜設置されていたそうですが、
現在は昭和41年から順次導入され昭和62年まで稼働していた「ニッサンHR型」という自動繰糸機が保存されています。
建物は従来の日本にはなかった「トラス構造」でこれにより内部中央に柱のない広い空間を確保し、
さらに採光のための多くのガラス窓(少しでも長く働ける為)や、屋根の上には蒸気抜きの超し屋根が取付られています。
他にも外見見学のみになりますが、重要文化財の女工館や検査人館、首長館などもあります。
どれもレトロで趣のある建物ばかりです。
超メジャーな観光施設なのでツーリングでチラッとよるというより、
じっくりと時間をかけてみた方がいろいろと楽しめるかなと思います。
あわせてご覧いただけると嬉しいです。