小説「スーパーカブ」の魅力の一つに、そこに出てくる、いろいろなモノ達の存在があると思います。
カブが好きな人間は嗜好がにているのか、出てくるモノがとても興味深いです。
バイクあるあるやバイクに乗り始めた時を思い出したり、と同じくらい楽しめました。
この小説は文庫版とネット版(カクヨム)があるのですが、
やはりネット版の方が商品名が具体的で説明が詳しいですね。
違いを比較して読んでみるのも面白いかなと思います。
ここから先はほとんどネタバレです。
まず、礼子の乗っているバイクは文庫版だと郵政カブに郵政小包大型ボックスをつけているのですが、
ネット版はハスラー50に「アイリスオーヤマのRVボックス」なんですね。
アイリスオーヤマ ボックス RVBOX 密閉 カギ付 460 グレー/ダークグレー 幅45.5×奥行36.1×高さ35.1cm
ハスラーの方がオフロードタイプのフルフェイスを被った活動的な礼子には似合うと思います。
一巻の礼子はとてもカッコイイんです(笑)
そして、礼子がハスラー50に乗るきっかけとなったのが、加曽利隆氏の「世界一周記」とあります。
「50ccバイク世界一周2万5千㌔」ですよね。
50ccバイク世界一周2万5千キロ 単行本この方のバイタリティーはホントすごいです。
自分もこの小説がきっかけで読み始めたのですが、止まらなくなりました。
バイクで登頂チャレンジをする際は、
文庫版は郵政カブとCT110のニコイチ、ネット版はハスラー50にハスラー125のエンジンをエンジンマウントを自作して乗せたそうで、小さなバイクが好きな自分としては、どちらも興味深いです。
一方、小熊のヘルメットはどちらも「アライのクラッシック」で統一されてます。
小熊が付けているカシオのデジタル時計は「カシオF-91W」
[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード F-91W-1JFこの時計がいかに凄いかの説明を読んで、コレも買ってしまいました(笑)
その時の経緯はこちらの「カシオF-91W レビュー」をご覧下さい。
風よけの為に使用するゴーグルは、
ネット版では「山本光学の保護ゴーグル」とはっきりとメーカー名が明記されているのが嬉しいです。
盗難に対するグッズの検討も文庫版ではカットされてますが、
ネット版ではワイヤーロックやケーブルロックのセキュリティについていろいろと検討しているのが参考になります。
単純に自分が気になった部分のみピックアップさせて頂きましたが、
いろいろ諸事情もあるかと思いますが、
読み比べてみると一つの作品をまるでパラレルワールドの様に二度楽しむ事ができ、
とても面白かったです。
スーパーカブ (角川スニーカー文庫)