「僕らは奇跡でできている」 ドラマ感想・レビュー

イソップ童話の「ウサギとカメ」の話で、

どうしてカメは、寝ているウサギに声を掛けなかったのか?

もしかしたらウサギは寝ているのじゃなくて、倒れていたのかもしれなのに…

わかりますか?

普通はこんな事、考えないですよね(笑)

でも、今回ご紹介するドラマ

僕らは奇跡でできている」の高橋一生さん演じる、

マイペースでかなり変わっている主人公の大学講師は、

素朴なこの疑問を、とても「面白がって」考えます。

ウサギはなぜカメと走るのか?

落として割れた器はどうしたら輝くか?

虫歯はなんで虫歯というのか?

「面白がる天才」のこの主人公の答は、他の登場人物に様々な影響を与えていきます。

特に主人公が通っている、榮倉奈々さん演じる歯医者さんとの関係が絶妙で、

彼女が、いわゆる一般的な常識的範囲で一生懸命頑張っている中で起きる、

ちょっとした歯車のズレに、

この答が、

見事にハマっていく瞬間は、まさに圧巻です、

凄いです!

このドラマは2018年10月から12月まで、

フジテレビ系の火曜21時枠で放映されていたテレビドラマで、

放映当時は余り視聴率は高くなかったみたいです。

自分も連続ドラマは基本NHKの大河ドラマだけなので、観てなかったのですが、

今回たまたま、

Amazonのプライムビデオで見つけて、

2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、

とても良い味を出していた高橋一生さんの

ゴールデン・プライム時間帯での初主演作品という事と、

この不思議なタイトルに惹かれたので観始めました。

で、全十話一日で一気に観てしましました(笑)

オープニングは、アーティスティックなアップのネイチャーフォトが、

ポップな曲とともに、思考の一瞬のひらめきのように、またたいて、

手書きのタイトルが、重なって、始ります。

フィールドワークが得意な動物行動学が専門の主人公は、

LLビーンのパーカーやトレッキンングシューズ、

パタゴニアのフリースを身にまとってます。

移動は赤い自転車にコットンリュック。

フィールドワークのシーンは、

学生達とバードコールを鳴らしたり、

仲間とリスが通る橋を作ったり、

アウトドア好きとしてはとても楽しい場面です。

そういえば、女子学生の2人は、

映画「スウィングガールズ」に出てきたキャラ達とどこか似てるような気がして、親しみがわきました。

毎回、山田さんの話に出てくる、オオカワラさんの存在も面白いですね。

コンニャクイモも凄いです。

実は自分はこのドラマの凄い所を全部で100ヶ言えるのですが(笑)

だから、今回はその、ほんの一部ですね。

後はご自身で見つけてみて下さい。

本日はここまでです。