カブのツーリングで長野へ向かう途中に、こちら「リニア見学センター」へ寄りました。
駐車場(無料)からちょっと下った入口から、小高い丘の上にある「ドキドキ・リニア館」
入るとドーンと「2003年に世界最高速度(581㎞)を記録した実車両が展示されています。
パネルによる「リニア開発の歴史」や宮崎実験場で走っていたリニアに搭載された「超電導磁石」の実物とかを展示。
ガイドウェイのしくみ解説の映像紹介コーナーあったみたいです。見逃しましたが(汗)
それにしても、開発スタートは1962年なんですね。10年後の72年に磁気浮上走行に成功して、
・1987年(有人)400.8㎞/h ・1995年(有人)411㎞/h
で、さっきの展示されてるMLX01-2で2003年にもちろん有人で581㎞/hを記録と、まさにスピードの歴史ですね。
さらに2015年には有人走行世界最高速度の603㎞/hを記録しているそうです。
2階へ上がると、超電導リニアのしくみの体験学習として、パネルと装置がワンセットで解説されてます。
超電導リニアはなぜ浮くのか、浮いているのになぜ進むのか、カーブではどうなるか、
磁石とコイルの組み合わせでそれを可能してるとの事ですが、
なるほどと思ったのは、
「リニア」っていうのは英語で直線という意味で、つまりリニアモーターは「直線のモーター」
なじみの深い回転モーターを真っ直ぐにのばして、回転する変わりに走らしているという事なんですね。
超電導については特徴の1つ「ピン止め効果」の説明として、こんな実験を観る事ができます。
まず、このレール―は、永久磁石で最高の磁力の持つ「ネオジュウム磁石」を張り合わせたもので、この上に四角い石鹸箱みたいなものを置きます。
石鹸箱みたいなのは「超電導バルク体」と呼ばれるものでバリュウムと銅を粉にして固めたもので、ちなみに1つ10万円するそうです。
さて、この「超電導バルク体」を液体窒素でマイナス196℃に冷やしてレールの上に置くと、宙に浮いた状態でそこに留まります。これを「ピン止め効果」と言うそうで、その状態から、軽く「超電導バルク体」を押してやるとレールの上をジェトコースターのように走り周ります。そして、少し時間がたって「超電導バルク体」の温度が上がるとレールから落ちてしまいます。
いろいろ調べてみると、実際のリニアは1両目はノーズの下、2両目以降は連結部の横に付いている電磁石がマイナス269℃に冷やされて電気抵抗ゼロの「超電導状態」になっていて、これが速さの秘密みたいです。
正直自分としては、分かった様な分からないようなですが(笑)興味はあるので面白いです。
さて、3階に上がると
全長17メートルのジオラマやリニアの実験線の走行試験がみられる見学ラウンジがありますが、
今回訪問時はお盆休みの為、実験走行は見られませんでした。残念!
リニアシアターでは山梨交通の歴史とリニア開通の効果や意義を紹介してました。
2027年に東京ー名古屋間が開通すると所要時間約40分、その後予定している大阪間では67分で行けるようになり、
この時間とは東京の山手線をぐるっと一周するのと同じ時間になるそうです。
これにより、リニア沿線の各都市は個別ではなく、一つの大きな都市として捉える事ができるという事です。
名古屋や大阪は、山手線の渋谷や新宿みたいな感覚みたいになるんでしょうか。
平均速度ではのぞみの約2倍、旅客機にやや劣るものの所要時間では早く、定員も多いので、
多くの人間が一度に早く移動する事による新しい効果がどんどん出てくるんでしょうね。
確かに、新幹線と旅客機の良いとこ取りって顔してます(笑)
あわせてご覧いただけると嬉しいです。