所沢航空発祥記念館 見学レビュー カブツーリング・埼玉

所沢航空発祥記念館は所沢航空記念公園の中にある施設です。

今回は、この公園の国道463号側の、管理事務所がある南側から入りました。

 

カブプロを入口横の駐輪場に停めて、中央の放送塔に続く真っ直ぐな道を歩きます。

向こうに立っている白い塔が放送塔です。これを過ぎると、ジェットエンジンの形を模した航空発祥記念館が見えてきます。

そして、その前にはC-46中型輸送機と航空発祥の地の記念碑があります。この公園は日本発の公式飛行場、所沢飛行場の跡地に造られたそうです。

それでは、早速館内へ入ってみましょう。

 

入館料は大人個人の場合、展示館510円、大型映像館620円、両方まとめた共通割引券だと820円で、自分は今回展示館のみの入場にしました。

まずは実機展示のコーナー、航空機やヘリコプターの実機にいきなり圧倒されます。

 

実機だけでなく、いろいろなジェットエンジン、レシプロエンジンがみられます。

 

ちなみに先の写真は、ロールス・ロイス社の初期のターボジェットエンジン(1944年)で次の写真はカーチスライト社の空冷式星形9気筒のレシプロエンジン(1930年)だそうです。

こちらは、YS-11に使われていた、やはりロールス・ロイス社の遠心式ターボ・ブロップ・エンジンです。

 

ジェットエンジンにもいろいろなタイプがあって(ジエット、ファン、ブロップ、シャフト)理解が展示に追いつかないのですが(笑)ワクワクします。

さらに、別のコーナーにはセスナT310Qの分解展示があります。

このセスナが左右それぞれの翼に搭載しているエンジンはコンチネンタル社の水平対向6気筒285馬力の空冷エンジン、コレです。

更に分解したのがこちら! エンジン内部のシリンダー、ピストンやピストンリング、ロッカーアームなどがガラスケースの中に展示されてます。

とにかくエンジン系が充実していて、細かくみていったらキリがないです。

他にも飛行の原理を説明したブースや

 

飛行の歴史や重要航空遺産を紹介したブース、

 

1922年まで実際に使われていた本物の管制塔の装置なんかもみる事ができます。旧い機械設備の空間に入ると、映画のワンシーンにトリップした気分になります。

 

階段を上がりながら、展示されている飛行機をみる事もできるのですが、この黄色い飛行機(パイパーL21)、説明パネルをみると「1930年から生産されていた実用軽飛行機の傑作、”スーパーカブ”を軍用化して誕生した連絡機」なんだそうです。飛行機でスーパーカブの名前がついた物があったんですね。のちに民間で赤十字の血液緊急輸送にも使われていたというのは、なんか、カブっぽいです。

 

フライトシミュレーターも、飛行機やヘリコプターなど各種あり、各操縦にチャレンジしました。

 

さらに、このスペースウォーカー」という重力体験装置は、「地球脱出コース」「月面探検コース」「宇宙探検コース」の3つから選んで疑似体験できます。自分は月面探検コースで、アームストロング船長の気分で月面の散歩を楽しみました(笑)

通常このようなシミュレーターはとても混雑しているので自分は基本手をださないのですが、訪問日が土曜日であったにもかかわらず、なぜかすいていたのでやてみました。

 

お昼は同じ館内の「エコトコファーマーズカフェ」に入って、名物だという「スカイオムライス」(1280円)を頂きました。他に所沢牛を使用した「エコトコ牛すじカレー」やモッツァレラチーズと所沢野菜の「ミートソーススパゲッティ」もおすすめみたいです。ここは、公園側からの入店もできます。

 

館内のショップも覗いてみると、競技用のライトプレーン(ゴム巻いて飛ばすヤツ)が売ってました。ちょっと欲しい(笑)

 

外に出て、確か駐車場を挟んだ隣に格納庫があったので行ってみると、庫内が見れる特別公開日は次回は4月上旬という看板が出てました。

 

仕方がないので、最後に所沢航空記念公園の中をトコトコあるいて、戦後初の国産旅客機YS-11を見にいきます。公園内は図書館や野球場、テニスコート、そして野外ステージまであって、さすが県内最大規模の県立都市公園です。

 

結局、西武新宿線の航空公園駅の近くまで来て、やっと発見!

この展示機は1969年製造、総飛行時間52,991時間、1997年引退した機体だそうです。こちらも年に数回(次回は4月上旬予定)機内が公開されるそうです。なので、今回はぐるっと柵の外から見てまわります。

 

さて、それではまた、トコトコ歩いて、公園内を散策しながら戻りますか。

しかし、さすが、もと飛行場、広いなぁ~(笑)