今まで何台かのバイクには乗って来たのですが、
実はカワサキのバイクは今回のエストレヤが初めてです。
カワサキというとまず元航空機メーカーの流れをくむ力強い「男のマシン」というイメージで、
マッハやZ2、ゼファーやニンジャなど有名な車種の名前を辛うじて知っている程度でした。
エストレヤはその「クラシカルな雰囲気」が好きで選んだのですが、
じゃあ、その「男のマシン」や「クラシカルな雰囲気」とかのイメージは、一体どこから来ているんだろうか。
そんな事をなんとなく知りたくて、この本をカワサキ乗りの友人から借りて読んでみました。
カワサキ―モーターサイクルズストーリー
約200ページのA5版の単行本で、最初の約30ページは、歴代のバイクの写真が載っています。
発売当時のカタログの写真などもあって、そのキャッチコピーや人物の服装などに時代を感じる事ができて楽しいです。
こちらの出版社の三樹書房さんでは、スーパーカブの広告をまとめて本にした「スーパーカブの軌跡」もありますよね。
さて、
本文は全部で15章に分かれています。
目次から、各章のタイトルのみ抜粋させていただくと、
1.メイハツ時代
2.メグロ・ワークス
3.A1/A7/シリーズ
4.マッハⅢ・750SS
5.S1-S3・トリプルズ
6.カワサキ・M/J/G/B
7.スーパー-4・Z1/Z2
8.AMA-KZ1000S1
9.ザッパー・KZ650
10.ニンジャ・GPZ900R
11. Z400FX-ゼファー
12. SIX・KZ/ZN1300
13.オフロード-KX/KD/KLX
14.シークレット・プロトタイプ
15.ライムグリーン・レーサー
ざっと車種別を中心にした、このような構成になっていて、それぞれで時代を追っています。
自分のエストレヤに感じた「クラシカルな雰囲気」のイメージについては、
「1.メイハツ時代」を踏まえての「2.メグロワークス」の章に集約されているように思います。
特に第2章でのイギリス車スタイルのメグロの存在、メグロK1からK2、X650、そしてW1へ発展する流れ、
右シフトを左シフトにして大成功したW1SAが古典的な趣で個性を際立たせて、W3へと引き継がれていきます。
ところで、W1やW3はよく聞くけどW2は自分はあまり聞いた事がなかったのですが、それについても、ちゃんと書いてあったので、スッキリしました。
さて、エストレヤですよね、エストレヤ💦
本文ではないのですが、このメグロの2章の終わりに1ページ(P49)、写真入りでちゃんと解説が載っていました。
写真は4枚で、エストレヤのデザイン検討中のスナップ写真と開発途中のスケッチの写真。
中央に初期型のエストレヤの写真とその解説。「エンジンは英車のAJS風、車体は英国のBSAやメグロ風」
メグロ系モデルが消えて以来、23年ぶりの登場だったみたいです。
そして、最後の一枚は「メグロ車の中でエストレヤに最も近いスタイル」と思われる、500㏄のスタミナZ7の写真とその解説。
確かに似ています。よくぞ復活させてくれました、という感じのカッコよさです。
自分はこの路線が好きなので、1章と2章を中心に書きましたが、
目次を見て頂ければおわかりの様に、
この本はカワサキ車の代表的な車種について、豊富な写真とともに、幅広く書かれています。
通して読んでみると、
歴代モデルが「男のマシン」と呼ばれるのが良くわかります。
その独創性がすごいですね。
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