市川市国府台・里見公園 見学レビュー 千葉散策

市川市国府台にある里見公園へ行って来ました。
最寄り駅は京成電鉄国府台駅

改札を出たら左上の高架を渡ります。

すると直ぐに江戸川の土手に出ることが出来ます。
駅からのバスや、もちろん駐車場もあるので車・バイクでも行けますが、
このコースだと公園までのアプローチもお散歩として楽しむ事ができるのでお勧めです。

*駅周辺の画像は帰りに撮影したモノを使用してます^^;

土手に上がってすぐ、
ここから1kmの散策コースです。
江戸川千葉と東京県境の川です。

見通しの良い景色と道ばたの花をめでながら歩いて行きます。

だんだんと道幅が狭くなってきて、
周りにの木々もうっそうとしてきます。

この標識が見えたら右の坂を上がります。

上がり始めてすぐの左がわ、
ここは要チェックポイントです。

羅漢の井」といって、
水源の乏しい高台なのに
一年中清水が沸いていて、
里見一族が布陣の際に利用したとか、
弘法大師が発見したとかの伝説があります。
ちなみに今は飲用禁止です。

坂を上がって行くと駐輪場があり
そこからも入れますが、
せっかくなのでもう少しがんばって
正門まで行きます。

安藤広重がこの辺りを
名所絵として残しています。

ここから公園内を時計周りで歩いて行こうと思います。
歴史ある名所など見どころ満載ですよ。

まずは「国府台城跡
江戸川に向かって二重のコの字型の土塁、
さらに外側を囲う空堀が国府台城跡で、
太田道灌が築いたと伝えられています。
国府台城の始まりは1478年という説があるそうですが、昔過ぎて遺構は破損が激しく、時期を特定するのは難しいそうです。

ここは小田原の戦国大名・北条氏安房(南房総)の里見氏との二度に渡る古戦場(国府台合戦)でもあったんですよね。
諸説あるそうですが。
ちなみに小田原の北条氏はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の執権北条氏とは直接の血縁はないんだそうです。
里見氏は江戸時代の怪奇ロマン小説・滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」のモデルになった一族ですよね。

一旦歴史から離れて、
入り口付近に広がる芝生広場
その中央に位置する円形の大きな花壇です。
見事に色分けされた季節の花が素晴らしいです。

そして今の時期(訪問日2022年5月7日)
なんといってもバラです!

芝生広場の左手にある噴水広場にバラの花が咲き乱れます。

色とりどりのバラの祭典
一年で一番良い季節ですね。

どこを切り取っても絵になります。

特に噴水とのコラボが素晴らしいです!

バラの花を堪能した後、
ゆっくり左手をまわていくと、

詩人・北原白秋が創作をした離れがあります。
当時は小岩にあったものを、
いろいろゆかりのあるこの台地に、
すべて当時のままに復元したそうです。

そのまま緩やかに坂を登って行きます。

右手にあるのが
夜鳴き石」と「里見郡暮亡の碑

手前の「夜泣き石」は里見・北条の合戦で戦死した里見広次の美しい姫が父の霊を弔うため安房から来て、この石にもたれて泣き続け、ついに息たえたという悲しい伝説を秘めた石です。

奥が「里見郡亡の碑」です。
里見広次はじめ里見軍戦死者の霊を弔うため1829年に建てられたものだそうです。

さらに登って左手、江戸川側(東京側)を見ると展望がひらけた景色を見る事ができます。
写真でも右手にスカイツリーを確認できます。
江戸時代に徳川家康が関東を納める時、国府台城は江戸俯瞰の地として廃城としたそうです。
つまりここからだと江戸が丸見えになってしまうので警戒したという事ですね。

さらに登って行きます。

すると「お花見広場」にでます。
里見公園は桜の名所でもあるので、きっと桜の時期はすごい賑わいなのでしょう。

その奥には芝生がひろがり、

さらに奥が「野外ステージ
ここを登ってさらに進んで行きます。

なにやら丘のような土の盛り上がりがあり、
さらに上に上がる階段があります。

上っていくと、

明戸古墳石棺」とあります。
太田道灌が築城の際に露出した石の棺で、古墳時代後期の豪族の墓と推定されているそうです。

そしてなんと自分が今立っている場所は、
全長40mの前方後円墳の真上でした。
古墳を上がってきたんですね。

思わず上から見直してみます。
確かにそう言われるとそれっぽいです。

一番奥には売店があります。
ゆっくり時計回りで戻っていきましょう。

かなり鬱蒼とした林の中を進んでいきます。
ここら辺はテレビドラマの撮影などにも使われる事があるそうです。

この橋は今はしっかり固定されていますが、
だいぶ前は本当の吊り橋だったんですよ。

さらに進むと、市川で一番高い所に来ます。
市川市最高標高地点30.1mだそうです。
という事で、後は下るだけ。

降りてくると遊具広場があります。

そして、再び噴水広場バラ園

芝生広場ときて、

円形の花壇で一周しました。

正門から公園を後にします。

今回は市川市国府台にある
里見公園のご紹介でした。

そんなに大きくはありませんが、
緩やかな起伏と自然を囲まれながら、
季節の花を楽しめ、
歴史探索ができる素敵な公園です。

よろしかったら是非一度、
足を運んでみてはいかがでしょうか!

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