「あるかしら書店」読書感想・レビュー

とっても不思議な本屋さんのお話です。
いろんなお客さんが、
ふらっとお店に入ってきて、
店主のおじさんに、
○○の本あるかしら?」と聞くと
ありますよ」と言って、
本を出してきてくれる。

たいがいどんな本でも出てくるのですが、
出てくる本はどれもかなり変わってます。

例えば、

  • 「作家の木」の育て方
  • 読書サポートロボ
  • 文庫犬
  • 世界一周読書の旅
  • 本の降る村
  • 本のその後

などなど、
他にもたくさんの、
本に関係した本が出てきます。
著者のイメージの世界で作り上げた本の世界は、
本に関するあるあるネタであったり、
本とは全く別のモノとの融合であったり、
こんな本があったら面白いだろうなというイメージで、
自由自在に想像力が飛び回ります。
しかしそれは決して、
普通の人を置いてきぼりにするような次元ではなく、
思わずクスッと笑ってしまうような、
身近かなネタばかりです。

著者のヨシタケシンスケさんは、
絵本作家として有名な方ですので、
この本も可愛らしいイラストがメインで描かれてます。
(自分は最初このイラストが見たくて買いました。)
シンプルだけど独特の味のあるイラストに、
短い文章が添えられて、
ユーモア溢れた想像のお話が展開されます。

本というテーマでいろんな角度からイメージを広げて創り上げた世界観に、
ついつい夢中になってしまいますよ。

それは、絵本のようでもありますが、
ウイットにとんだエッセイのようでもあり、
発想の展開方法は、
まるでアイデアのノウハウ本のようですらあります。

そんな訳で、

「絵本を読むような手軽さで、
 クスッと笑えて、
 楽しくて、
 しかも発想が豊かになる本って、
 あるかしら?

「ああ! ありますよ!
 こちらなんか、どうかしら♪」

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