CT125・ハンターカブ発売記念ということで、
モーターマガジン社より発行されている、
「CT・ハンターカブ大全」を読みました。
All about CT/Hunter CUB series -CT・ハンターカブ大全- (Motor Magazine Mook)
ハンターカブの歴史をまとめた本です。
スーパーカブの本は沢山出ていて、自分も今まで何冊か読みましたが、
ハンターカブに絞った本は珍しいですよね。
そもそも、「ハンターカブ」という名称自体、
正式に付いているのは、
今回発売されたCT125と1961年のC105H の2種類だけだそうで、
これについても諸説あるという、
謎の多いバイクなんです。
一般的に「ハンターカブ」のイメージとしては、
今回のCT125のデザインの元になった
CT110ではないでしょうか。
トネ・コーネン氏の「小説スーパーカブ」(2巻8p)にも、
スーパーカブ2 (角川スニーカー文庫)
主人公の子熊のクラスメイト礼子が、
CT110ハンターカブに乗って登場します。
正式にはCT110には「ハンターカブ」の名称は付いていませんが、
ワイルドなCT110のイメージに、
ピッタリのネーミングだと思います。
さて、この「CT・ハンターカブ大全」は、
この名称の件も、
いろいろ調査し、検証した上で、
CTシリーズの代名詞と位置付けて、
ハンターカブの歴史を振り返っています。
構成としては、
先ずは、前段として、
今回発売されて大人気のCT125・ハンターカブの
・インプレレッション
・開発者インタビュー
・ツーリングレポート
・カスタムパーツカタログ
特に、これから購入を考えている方には、有益な情報満載です。
すでに購入した方、購入予定はないけど、ハンターカブが好きで、その歴史に興味がある人、
ここからがメインテーマのCT全史です。
第1章から5章まであります。
要点をざっとビジュアルで、まとめてみました。
第1章、1961年から1963年の謎の多い創成期。
「スーパーカブはなぜ売れる」の著者、中部博氏の
スーパーカブは、なぜ売れる
ハンターカブの謎に迫った「ハンターカブはこうして生まれた」や
編集部のハンターカブ55発売当時の、
オートバイ誌やカタログ資料を踏まえた考察が興味深いです。
第2章、1964年から1979年
ここからは資料も豊富なようで、謎は消え、
海外でのCT200からCT90へ、
そして1966年から1979年までの
年別のCT90の詳細な情報を得る事ができます。
第3章、国内編
1968年に国内初の副変速機付で登場したCT50。
当時の貴重な試乗インプレッションの記事も載ってます。
第4章、1980年から1990年代
ここでいよいよ、CT110の登場です。
活躍の舞台は北米からカナダ、パプアニューギニア、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、日本へと広がります。
年別、国別の仕様の違いを確認できます。
ちなみに自分は以前、1986年のニュージーランド仕様のCT110に乗ってました。
オーストラリアの郵政仕様は2012年頃まで熊本制作所で生産されてたんですね。
第5章、2012年の11月、
第16回カフェカブミーティングin青山でクロスカブ(CC110)が初お披露目。
2018年に、よりワイルドな新型へモデルチェンジ。
新旧のクロスカブについても、しっかりレポートされてます。
CTシリーズ、ハンターカブの歴史をまとめた、
「CT・ハンターカブ大全」
乗っている方も、そうでない方も、
興味のある方は是非、手元においておきたい、
貴重な一冊だと思います。
ハンターカブ・CT125、試乗しました!
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