電子工作をやり始めて、少しずつ電気に興味が出て、
しかし、そこで出てくる数式の多さに戸惑い、そのアレルギーの緩和の為に読んでみました。
高校時代、理数系の科目は決して嫌いではなかったのですが、
進学はバリバリの文系コースだったので、自分の数学レベルは中学生並みです💦
とにかく簡単な本はないかなと探して、見つけたのが、
この「ニュートン式超図解 最強に面白い!! 三角関数」です。
ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 三角関数
三角関数は電気の交流の計算に欠かせないツールということでとても興味があります。
この本の表紙には「今度こそわかる!絶対わかる!三角関数が9時間で本当にわかる!」とか、「最強に面白い!」
とか、とにかく、「わかりやすさ」と「とっつきやすさ」をとても強調しています。
確かに、ページ数125ほどの薄い本に威圧感はまるでなく、期待が膨らみます。
ざっと、目次を紹介すると、
基本見開き一項目で大きな文字と手書き風のイラストと図で構成されています。
なんか、学生時代に頭のいい子のノートをちょっと見せてもらったような親しみやすさを感じます。
内容も本当に基本的な事にエピソード的なモノを加えて読みやすくしています。
ざっと目次を紹介すると、
0.三角関数ってなんだろう? から始まって
1.三角関数の誕生前夜:三角関数の土台「相似」を使って、棒でピラミッドの高さを図ったり、海に浮かぶ船までの距離、モアイ像の高さを計算したりします。
2.三角関数の基本:三角関数の成り立ちと基本、ここで「サイン、コサイン、タンジェント」が出てきます。
「サイン」って何?で見開き・図と文、という感じで、紙面スペースを大きくとって、それぞれ丁寧に説明されてます。
3.サイン、コサイン、タンジェントの深い関係:ここが一番数学ぽいですかね、三角関数のいろんな公式を図を沢山使っての説明です。「三角形の内角の和」や「ピタゴラスの定理」がそれぞれを結びつける展開や「余弦定理」や「正弦定理」もわかりやすく解説されてます。
4.三角関数が波をつくる:三角関数を円で考えてグルっと回してグラフにすると「波」があらわれてきます!角度の変化がサインの値にどう変化するか、「観覧車」を例にした説明が、とてもわかりやすかったです。ここでの「波」が電気の交流や光、電磁波、音などの波の解明ツールと役割へつながっていきます。複雑な波を単純な波に分解する「フーリエ変換」についても、ちょっとだけ触れて、その重要性も説いてます。
時々出てくる「身近な三角形」というコラムでの「おにぎり」や「焼き鳥」の話で、ちょっと息抜きができますよ。
確かにわかりやすいです。
学校で三角関数を学ぶ前の生徒が読んで理解できるように書かれている感じですね。
学生時代に数学をまったく勉強しなかったおじさんでも、楽しく読むことができました(笑)
電気数学についてはオーム社の「マンガでわかる電気数学」もとても面白かったです。